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ピアハウス日記【ブログ】

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入所棟4階の取り組み

2021-06-14
カテゴリ:活動
注目
こんにちは!介護部長 籠尾です
今日は、入所棟4階の取り組みを一部、掲載させていただきます。

対象となる方は、元タイル職人の男性、15歳から病気するまで仕事を続けてきた生粋の職人。

脳腫瘍による後遺症で、左半側空間無視や、帰りたくなる気持ちが強くなり

廊下を歩き続けるといった症状が出始めました…

4階でリハビリ開始!
担当リハビリの主導で、ご本人の生活歴や趣味、特技を活かしたリハビリ計画を立案。

最初に実施したのが、写真立てに小さなタイルで飾りつけを行い、大好きなお孫さんの写真を飾る

事を目標にして取り組み開始。結果、ご本人の特技であったため、あっという間に目標達成しました。
廊下が洋風化!?
次に取り組んだのが「壁の飾りつけ」です。

茶系の折り紙を半分に切ったものを、レンガに見立てて壁を飾りつけていきます。

元タイル職人としてのセンスと、仕事に対する真面目さが見えました。

【ご本人へのインタビュー】
籠尾)作業する上で気を付けている所はありますか?
本人)レベル(水平)を取るのが難しいね。
   レベルが取れたら全部垂直になるろ?レンガが平行になる事が大事。
籠尾)美しい仕上がりになってますが、工夫されてる点とかはありますか?
本人)色合いは適当にやりゆうけんど…まあ難しいね。

と少しご謙遜気味にお話して下さりました。


      水平の確認
      位置調整
        色選び
作業開始後の変化
●「壁を飾る」という目的と役割、そして仕上がりに対しやりがいが持てて、
  職員に「今日はあの人はおらんのか?」と自発的に自らの希望を発信する機会が増え、
  回を重ねる毎に意欲的になった。

●最初はレンガとレンガの間を詰めて配置したり、曲がって貼る事もあったが、
 現在は修正の必要もないくらい、美しさにこだわって貼れている。

●日中の活動量が上がり、集中できる機会が増え、帰りたい気持ちの訴えが軽減され、
 廊下を歩き回る事も減った。

●左半側空間無視があるが、壁全体を見る作業を繰り返すことで、左側を注意して見る癖がつき始め、
 見えてない方向への注意力が向上して以前に比べ、躓きや転倒が軽減している。
 


今後の展開
通りすがった、利用者さまが作業風景を見て

「たまぁきれいに貼りゆうね

と関心していました。今は目の前の作業に集中してもらい作業区画の飾りつけが達成した後は、

別の部署に出張作業に行ったり、壁のペンキ塗りなんかも検討しているようです♪

今後も利用者さまの健康を第一に、楽しみや生きがいが持てる入所生活を提案していきます。(4階入所棟)

パートナーシップ構築宣言

脳卒中の患者様が退院後も安心して生活できるよう他の医療福祉施設と連携し、地域医療を支えていくことを目指します。
地元企業・ボランティア団体を資源とし、地域住民の方へ向けた健康講座等を実施することにより、地域の方と企業・団体を繋ぐ事業を促進していきます。

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